僕が稼いでるアフィリエイターと会って感じた共通点は、稼いでいる人っていうのは、「捨てる」スキルが高い。自分ができないことは結構適当。逆に稼げない人は、全部のスキルをつまみぐいして、中途半端にちょっとづつ鍛えてる印象。
— たかぽん (@takapon216) 2014, 2月 3
先日Twitterで、久しぶりに、滑りじゃなく、拾っていただけたツイートがありました。
僕はアフィリエイターと会うことは滅多にないのですが、そんな数少ない出会いの中で、稼いでいる方にお会いした時、手法は10人いたら10人ほぼ違うんですが、共通していると感じることもあって、それは捨てるスキルが高いということです。
が、上記のツイートは、よく読み返してみると、それっぽいことを言っているようで、自分が考えていた「捨てる」の定義とは違う、いわゆるなんちゃってツイートになってましたので、今日はこの発言で言いたかった事をもう少し真剣に考えてみました。
「捨てる」スキル
僕が、アフィリエイトにおいて最重要だと考えているものに「捨てる」スキルっていうものがあります。とりわけ中級者以上、特に上級者はこのスキルがないと報酬は伸び悩むのではないかなと思っているくらい。
「捨てる」と聞くと、「あーそれ選択と集中ですよね」って言う方もいると思うんですが、僕の中ではもう少し広範囲の概念で、
アフィリエイトで行う1つ1つの作業に対して、自分の中で意味付けを行うことができ、合理的(時には直感的に)取捨選択することができる能力
というようなものなのかと考えています。
当たり前ですけど、選択して絞っても、そのジャンルが微妙だったら駄目なので。ただ選択して集中すればいいってもんではないと思います。
具体例で話すと、たとえば
「ソーシャルゲームのアフィリエイトが今熱い」
という情報が、ASPやTwitter経由から流れてきた、と仮定しましょう。
この時、「参入するか、しないか」という判断をどのような思考過程で行っていくかということにこのスキルが出ると思います。
一番ダメなパターンは皆さんおわかりの通り、
「なんとなく儲かりそうだからやる」
ですね。
さすがに、こういう人は今はあまりいないと思います。
ただ、自分なりに考えて参入し、数ヶ月経ったあとで、「そこそこ儲かってるけどなんかずるずる続けてる」という位の人ならいそうです。
僕のケースでいうと、
・少なくとも(アフィリエイトの)市場が3年以上は安定して存在する可能性がある
・現在自分が持っているメイン、バックリンクサイトと相乗効果が見込める
・ASPだけではなく、知人やリスティングデータで収益性が高いという情報の裏取りが複数できている
・ソーシャルと相性がいい、比較的自然リンクがつきやすい
等の参入基準があるので、このような情報で新ジャンルにいくということはまずありません。(あと、もちろんアフィリエイト未経験者が月5万稼いだ方法を5ステップで解説してみたのページで解説した報酬単価や広告主の数なども考慮しますが)
短期の市場を狙うなら、スピード勝負なので
・期間を決める(何ヶ月で何サイト作る)
・日本語ドメイン、コンテンツ数はほぼペラ(その時に一番効果のとれそうな施策)
・デザインは最小限、テンプレ数パターンを使いまわし
などのルールを持って参戦し、様子を見ながら本格参戦を検討すると思います。
大切なことは、稼いでいるアフィリエイターの中でも、ガンガン参入する人もいれば、慎重派もいるけど、みんな自分の中のマイルールを数字、あるいは直感ベースでは持って判断しているということかと思います。
これに対して、今やっているジャンルが途中なのにほっぽりだし、別のジャンルに手を出したり、具体的な撤退ラインを設けず、なんとなくサイトをいたずらに増やして放置ドメインが多くなっている人は、作業している割には報酬が増えないということがあると思います。
サイトのデザインを綺麗にした時に起こる変化は?
上記のような判断は、日々のアフィリエイト作業で自分がやっている1つ1つの行為に対してきちんと意味付けを行っていかないとできないです。
例えば、 「サイトのデザインを綺麗にする」という作業を例とすると、サイトのデザインを綺麗にしたことで、そのサイトに起こる変化として何が考えられるのか?
・ブランディングの一環になる
・CTR、CVRが上がる
・自分のやる気が上がる
・シェアされやすくなる(自然リンクがつきやすくなる)
など色々考えられると思いますが、事前に仮説をたてて、効果を検証データとして蓄積していかないと、取捨選択をするための能力はいつまでもたっても身につかないと思います。
また、ここで
「なんかデザインを綺麗にしないとやる気が出ないから」
という答えもある意味合理的だと僕は思っています。
なぜなら、結局作業するのは人なので、その人のテンションしだいで、仕事の効率は劇的にあがるわけで、デザインを綺麗にすることで、自分の効率が上がると感覚的に理解している人なら、それも賢い判断と言えるのではないでしょうか。
判断は、基本数字ベースで行われるべきですが、長年のアフィエイト作業で培われた直感というのは、数字に匹敵するほど正確なものだと私は考えています。
・コンテンツをきちんと作りこんでいないのに、ブランディングの一環でデザインをいじってる
・サイトの収益が月数万しか出ていないのに、CVRを向上させるためにデザインをいじってる
などあべこべな例の典型で、月5万のサイトのCVRが1,2倍になっても、収益は月6万円です。
副業でデザインの勉強を兼ねてやっているなら何の問題もないですが、専業アフィリエイターを目指している人が、そんなサイトに何十時間もかけていじっていたら駄目だと思うんですよね。
コンサルティングでは何をすべきか。
あまりコンサルの話はしたくないのですが、僕はコンサルティングとは、この取捨選択を代行してあげる、もしくは、取捨選択をする行為の指針を示してあげることが一番大切かと思っています。
なぜなら捨てるスキルというのは、経験によって培われるものだと思っているので、アフィリエイトをはじめたばかりの人だとどんなに知識を持っていても判断できないことがあると思うからです。
このとき、その人が望む状態よってアドバイスする内容も当然変えるべきだと思います。
たとえば、3ヶ月以内に、数十万の報酬をいきたいという人に、「ロングテールで長く評価されるサイトをじっくり作っていきましょう」とは言えないし、長期で安定した収益を確保したいという人に、リスクのあるSEOは提案できません(そもそもこういう方はアフィリエイト自体向いてないという可能性もあるかもしれません)
アフィリエイトを始めたばかりの人は、知識が断片的に存在している状態で、それをうまく結びつけられないと「知識はある、作業もしている、けど思ったより稼げない」ということになりがちです。
まとめ
アフィリエイトの難しさの1つに、「やった方がいいことはたくさんある、でも(それは)必須ではない」というのがあると思います。デザイン、ライティング、新ジャンル開拓、広告交渉など、本当は全部やった方がいいんだけど、別のことやってた方が結果的に目的を早く達成できたというのがあります。 参考:アフィリエイトで稼ぐには、強みを伸ばすべきなのか、弱みを克服するべきなのか
ただ、これは先述したように、その人の現状によって、捨てる必要があるときもあるし、必要になってくることもあるわけで難しいです。
今回は概念について説明したので抽象的な話になってしまいましたが、特定の個人を教えながら、取捨選択の話をできたらもっと具体的になると思うので、また近いうちに「ブログでサイト公開OK」の方をまた1人くらい募集できたらなと思ってます(道楽でやっているので費用はいらないです)
先輩アフィリエイターに教えてもらう機会がない人は、自分の中で1つ1つの作業の意味を明確化していきながら、「今の俺にこの作業は必要ない」という決断がすぱっとできるようになると、収益が伸びるペースが劇的に上がるのではないでしょうか。
ということで、僕はツイッターに戻りますね(収益うんでない)
PS:たかぽんディレクトリというブログを作りました。
こちらもぼちぼち更新頻度を増やしていくのでよろしくお願いします。