どーも、大変ご無沙汰しております。たかぽんです。前回更新した日がもはや思いだせないほど最後の更新から多くの年月が流れてしまったわけですが(遠い目)
皆さんいかがお過ごしでしょうか?僕は元気です。
と、本題の前に久しぶりの更新でいきなりのお知らせ申し訳ないのですが、本日発売のプレジデントで、見開き7ページに渡り漫画での保険用語特集を担当させてもらいました。
この雑誌では、保険ソクラテスで連載している保険解説漫画(ソクラテツの弁明)で登場したソクラ哲やイロハ、そして原作ではまだ登場していない僕の一押しキャラ「クリトン」など諸々登場しているので、もし機会がありましたら、お手にとっていただけると幸いですmーーm
プレジデント社 (2014-11-10)
さて、本題に戻りますと、検索エンジン、そして時代が大変動いています。今日は前から書いてみたかった「3年後に生き残るアフィリエイトサイト」というものについて少し妄想を垂れ流してみたいと思います。ただ、1年先を予測するのも大変なのに、3年後の予想なんて不可能だなぁと思っていて、ぶっちゃけ予想結果より「なぜその予想になったのか?」という思考過程の部分が書きたいところです。
ちなみに、「そもそも3年後生き残るサイトを作る必要があるのか?飛んだらをそれを上回るペースで新しい収益サイトを作っていけばいいじゃないか」という疑問がありまして・・いつもの僕だったら「それもいいんじゃないですか」と発言するパターンかと思うのですが、今回のエントリでは、「いや、やめた方が良いです」という主張です。
そもそもなぜアフィリエイトサイトの売上は安定しないのか?
3年後に生き残るサイトというものを考える時、「そもそもなぜアフィリエイトの売上は安定しないのか?」という問いかけが必要です。
なぜでしょうか。
多くの人が、「集客の大部分を検索エンジンに依存しているから」と答えるかもしれません。それは間違いとは思いませんが、このエントリでは、もう少し大きな枠組みでみていきたいと思います。
「集客の大部分を検索エンジンに依存しているから」という理由だったら、「集客の大部分をTwitterに依存しているサイト」は3年後も安泰なのでしょうか?どうもそんな感じがしません。
僕の考えを言うと、「そこに価値がないから」となります。
例えば、今、僕の運営しているサイトの1つに、WMTに警告が来てアクセスがほぼ0になっているサイトがあります。僕の中では、検索エンジンで吹っ飛ばされてアクセスがほぼ0になるようなサイトは、そもそも本質的に何の価値もなかったと思うのです。
これは、アフィリサイトではない例を思い浮かべてみるとすぐわかりますが、例えば自分がすごい好きなアイドル、芸人、歌手などのサイトが万が一インデックス削除されるような事態になったとしましょう。その時、あなたは、Twitterやfacebookやお気に入りやら、何らかの手段を使ってその人のブログに必死でアクセスしようと試みるはずです。つまり、アクセスは0になりません。
価値がある(と人が感じた)ものは、チャネル、集客の手段に基本的に依存しないということになります。
ここで1つ大きな疑問が発生します。
それは、「価値とは何なのか」ということです。
「価値」とは何なのか。
「価値」とは何なのか。という話はこの記事では詳細にはできませんが、大切だと思うポイントだけ整理すると、
「価値(の感じ方)というのは人によって大きな差が存在する」
というのが1点目です。
こないだテレビでたまたま見たのですが、加藤ミリヤという歌手の熱狂的なファンを「ミリヤー」というらしく加藤ミリヤが歌う前に登場しただけで、感動して泣いていました(笑)これは、僕からしたら理解できない現象なのですが、その本人は
彼女の存在に大変な価値を感じているということになります。
あの人にとってはすごい価値のあるものだけど、この人にとっては全く価値のないというものがこの世の中に無限に存在します。
もう1つ知っておいた方が良いのは、少し前の記事でも言ったのですが、
「価値とは比較されると、減少する」
ということです。
コンテンツの質で勝負すると必ず行き詰まる
話をサイトアフィリエイトに戻すと、「価値とは比較されると、減少する」ということから、コンテンツの質を追求して勝負していくと行き詰まる可能性がかなり高いと考えます。
また、デジタルコンテンツというのは、基本的に模倣が最も簡単なので、その流れをさらに加速させます。
では、比較されない(されにくい)ものというのは何なのでしょうか?
たまにTLで議論していますが「コンテキスト」がその1つだと思います。
この言葉、聞き慣れない人もいるかと思いますが、音声、文字、数字などの物理的に認識できるものを「コンテンツ」と呼ぶのに対し、その「コンテンツ」の背後や、裏にある背景、文脈、前後関係などの物理的に認識できないものを「コンテキスト」と呼びます。
例を挙げますが、僕のブログと「とのさまのブログ」は比較できる存在でしょうか?
もちろんアフィリ報酬、更新頻度、文字数、具体的情報など表面的に比較できる項目はいくつかあると思うのですが、アフィリエイト歴、専業か副業か、取り組むスタンス、ひいては家族構成など全て違います。つまり、異なるコンテキストを持っているので比較するのは困難です。
僕の記事より、副業アフィリエイターという立場で等身大の記事を書く殿様の方が親近感が持てるという人もおそらくたくさんいて、それはその人の価値観です。
※ちなみに、とのさまを例に出したのは他意はありません(笑)
コンテキストに関する概念をもっと深く理解したい場合、下記の本が結構おすすめです。
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コンテンツは、コンテキストにより新しい価値が生まれる
ここで重要な事は、同じような発言をしていても、そのコンテキストが異なることによって、「コンテンツの価値」それ自体も変わるということです。
例えば、
本田圭佑「挫折は過程、最後に成功すれば挫折は過程に変わる。だから成功するまで諦めないだけ。」
その辺のニート「挫折は過程、最後に成功すれば挫折は過程に変わる。だから成功するまで諦めないだけ。」
という両者の発言は全く同じだけど、受け手の印象は全く異なるはずです。僕らはコンテンツを見た時に、その背景も無意識的に読み取って、文章を理解してます。
僕が今書いているこの記事は、自分では、タイミングがあって発信しているわけですが、例えば、2年前に発信したら受け取られ方も違うだろうし、また、誰に向かって書くか(アフィリ初心者、中級者、上級者)でも意味が違ってくるかと思います。
この全てを含めて僕が形成しているコンテキストです。
コンテンツが、コンテキストにより新しい価値が生まれている例として、ものすごくわかりやすいものを3つ紹介します。
■ディズニーランド
多分行ったことがない人はいないと思うテーマパークですが、ディズニーランドは、コンテンツ(アトラクション)単品では勝負していないのは明らかです。上記のCMを見ればわかりますが、ディズニーのコンテキストを作りあげる要素の1つとして、「夢がかなう場所」という明確なメッセージが存在します。「私たちが提供しているのはアトラクションではなく夢がかなう舞台」だというのが、ディズニーのメッセージですが、このコンテキストが存在することによって、他の遊園地とは比較の土俵にすらあがらないというのが現状かと思います。普通の遊園地は「乗り物を楽しみに行く場所」なので。
■アップル
アップルも同様にコンテンツではなく、コンテキストが洗練されている企業の1つだと思います。上記のCMでは、ひたすら人が写真を撮る映像が流れ続けるだけで、商品説明などありません。彼らが提案しているのは、スマホという商品ではなく「創造的でより豊かな生活」というのがよくわかります。
この真逆をいっているのが、残念ながら今の日本企業のスマホかと思います。
NEC、スマートフォン事業から撤退 - ケータイ Watch
日本のスマホのCMを見ていると、スペック(コンテンツ)の話ばかりです。バッテリーがどれくらい持つとか、カメラの画素数がとか・・。機能的価値で勝負するのは厳しい時代なので、ユーザーは商品の差異を感じにくく、比較され、疲弊していく状況になっていると思います。
余談になりますが、僕はソニー製品が結構好きで、ソニーのPC事業が売却され最近スタートしたvaio株式会社には何かこう新しい可能性を感じます。
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成長戦略へのシフトは、VAIOの事業フォーカスが普及モデル偏重の体制にならざるを得ない状況を生み出し、VAIOならではの「尖ったこと」に集中した製品を投入できない状況を生み出した。
関取社長は、「こうしたことは、さまざまなメーカーで起こっていること」と前置きし、「平均点を追求すれば、だんだんエッジが立たない製品ばかりになっていくのは当然のこと。しかし、やっている人たちは、妥協して作っているなんてまったく思っていない。世界で勝つために作った製品であり、自信を持って開発した製品であることには変わりがない」と断言する。
赤羽副社長も、「VAIOに対しては、平均点のものを求めている人なんていない。それがわかっていながらも、成長を追求するあまり、平均点のものを作り始めてしまった」と振り返る。
■はあちゅう
最後に、少し身近な例になりますが、はあちゅうさんという女性をご存じでしょうか。「ちゅうつねカレッジ」という、オンラインサロンを運営している女性なのですが、なんとその会員数が、月額8,900円で570人です。
僕は個人的な趣味とリサーチのため入会しているのですが、実際、発信されているコンテンツを見ると「夢の叶え方」や「毎日を活動的に生きるには?」などそれ自体切り取ると、他の書籍などにも書いてありそうなことだなと「僕は」思います。ただ、コミュニティーの中には、それに感銘を受けたり、自分を変えるきっかけになったりしている人が大勢います。
これは、「はあちゅうだから届いた」というまさにコンテキストの象徴的な話だと思います。はあちゅうというフィルターを通して紡ぎ出された言葉だから心に響くという層が存在するのです。これこそが、その人にしか出さない価値です。
これからの時代、「人からどう思われようが、自分が心の底から思っている美学・哲学を素直に、誠実に情報発信出来る人」が八方美人的な人よりも圧倒的に強くなると思います。
ちなみに、この3つのビジネスを見て、感じた共通点があるかと思うのですが、どれも宗教的です。ブランド構築の本にも良く書かれていますが、今伸びているビジネスは、「その商品・サービスの購入者は熱狂的なだけど、他者から見たら全く理解できない」という宗教的な側面を持っています。
ただ、ここでいう「宗教的」という言葉とてもプラスな使われ方をしていて、逆にそうじゃないビジネスなんて空気と一緒、アンチもいないけど、誰も支持してないじゃんという無価値な物になる可能性が高いです。
もちろん、その立場を利用して、購入者を洗脳したらそれは悪い宗教の方と一緒なので絶対にやってはいけません。
以上が前提です。
これを踏まえた上で、生き残るサイト予想をしていきたいのですが、やや疲れてきたので次回でお願いします。パタっ。