たかぽんアンテナ

日々考えていることや、SEO/アフィリエイト界隈の気になったネタなどのクリップ。

【週末雑記】集合体としての「個性」

週末雑記ということでたまにはアフィリエイトと関係ない雑記ネタを書いてみようと思います~。特に特定の主題があるわけではなく気づいたことをなんとなく。1回しか推敲してないので誤字ご勘弁下さい。

あと、①を書いて、その続きをなかなか書かないというのは僕の十八番なのでこちらもご勘弁くださいm--m

 

Twitterでちょっとつぶやいたんですが、週末に静岡県の河津(かわづ)というところに行ってきました。たまには良いですね~。都会の喧噪を離れて。(僕、東京で消耗してるんでしょうか)

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こういう観光地に行くとふと思うんですが、観光というのは基本リピートビジネスですよね。一度来てくれた人に対して、いかにもう一度来てもらうか。

 

そしてこれは、皆さん当てはまるどうかはわからないんですが、僕は観光地で同じ地域に訪れる事って滅多にないんですよ。よほど感動したところ以外はもう一度行かないんですよね。

で、ふと自分は何に感動してその土地にもう1回訪れているんだろうと考えてみたんですが、そうしたら、2点あることに気づきました。それは、

「特定の店・旅館・ホテル等」か「その土地自体」です。

 

前者はわかりやすいと思うんですけど、特定の店や旅館などの接客や雰囲気に感動してもう一回行きたいなぁと思ったパターンです。例えば今回だったら河津駅から車で15分くらいのところにあった「ひぐらし」っていうセルフビルドで建てられた喫茶店、いい雰囲気でした。また行きたいです。

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後者は何かめちゃめちゃ気に入った店や旅館があったというわけではないんだけど、その土地自体気に入った!ってパターン。僕で言えば、北海道はそれにあたって、何度か足を運んでいます。

 で、まあ僕のリコメンドは完全にどうでもいいんですけど、ここで「個」というものについてもう一度考えてみたいです。

 

「個」というものの重要性が最近猛烈に強調されるようになってきました。流れとしては自然で、大量のコンテンツメーカーが市場に流れてきているので画一化した情報が溢れ、ユーザーは「違い」を求めているわけで、それに答えることができるのは、詳細に書かれた情報としてのコンテンツではなく、特定の文脈をもった「個」という存在ですよねーって話だと思います。

 

たまたま昨日の夜つぶやいた内容もそんな感じで

 

例えば、「彼女が30年できないんです・・」という悩みを持っている人がいるとして、「コンテンツ的」に正しい回答を出そうと思ったら、

「まずは美容院に行って、眉毛を整え、服は清潔感をもって、女の子との会話は友達になるところから始めましょう」という感じのものになると思うんですが、こんなものっていうのはもう市場に氾濫しているし、これからも無尽蔵に供給されていくので、(市場の)ニーズというのはどんどん減っていくと思いますね。

そこで、「僕は彼女なんてそもそもいらないと思いますよ」っていう回答が求められることもあるということです。(これは適当な例で、実際にはビジネスの土俵で考えるとそこに一定の論理性は必ず求められます)

つまり、取り立ててユニークな視点がない模範解答は1つあれば充分で、それを超えていくのは、「個」という存在そのものだよねーというのが僕の認識です。

 

その際に、ようやく先ほどの話に戻りますが、「個」というものを「一個人」と捉えていいのだろうか?という疑問があります。

「個」が大事だと言われると、なんだかフリーランスでやっている人がうまくいって、会社組織や大勢でビジネスを営んでいる人が不利になるというイメージをうけますが、僕の中ではこの認識ではありません。

集合体にも、「その集合体としての個性」みたいなものが存在するっていうのが僕の認識です。

会社も「個」の集合体、観光地も、さらにもう1つ大きな枠組みで考えた「個」の集合体、それぞれに共通するメッセージがあればそれは「個」だよねと。当然集合体は大きい方が規模も大きくなりますが、数が多いと統率が難しくなってきます。

そう考えると、大事なものは人数よりもどちらかというと、その根っこの部分に何か共通する強烈なメッセージがあるかどうか。ということになりそうです。

 

さらに、この話から僕が感じたのは、ここ数年でビジネスのトレンドとして出てきそうだなぁというのが、「お互い助け合って一緒に成功しましょうよ」という概念です。

例をあげますが、河津という観光地にある「旅館A」と「旅館B」。この2つの旅館は、とてもミクロな視点で見たらお客さんを取り合うライバルです。

ただ、河津という個の集合体で考えた時はどうでしょうか。

 

旅館Bが頑張ることによって、河津の評判が上がる。観光地として注目される。そうなるとライバル関係であったはずの旅館Aも河津の知名度とともにお客さんが増える可能性がある。つまり、旅館Aと旅館Bは、特定のパイの中でお客さんを取り合うのではなく、お互い違う強みを取り入れながら、でも河津という地域に根ざした共通するメッセージを発信して、「河津」という地域全体を盛り上げた方が結果的に収益が増える可能性があるという話です。

 

僕らの業界にあてはめて考えてみるとどうでしょうか。

「個」というものが注目されると、当然伸びてくるのは、個人の主張が全面に押し出された個人サイトですが、集団を「個」として考えると、何人かの執筆者を抱えたメディアサイトや、レビューサイトは、集団としての個性、一貫性がより強く求められていきそうですね。また、お互いの強みを生かしたメディア間のシナジーというのが今後加速していきそうです。

そんなことを、帰りのビュー踊り子号の車窓から考えていました。

 

そういえば、日本全体も「個」の集合体と考えることができますね。日本全体の個性として国際社会に向けて共通して発信出来るメッセージは何なんでしょうか。今すぐには思いつかないので、それは自分の中の宿題としておきます。